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刑事とJK

第34章 いざ出陣



千花は腕を支えにして、斉藤の近くへにじり寄った



「…あのよぉ…」



「なんでございましょう?」



「前にも言ったけど…あんたもこんな無理矢理な結婚話に、真面目になることねぇんじゃねぇか…?」



「つまり?」



千花は首を傾げた



「つまり…、オレみたいな奴と結婚させられるより、自分が好きだと思った奴と結婚した方がいいんじゃねぇか?」




「わたくしは、そのつもりでございますよ?」




「…は?」




「初めて正貴さんにお会いしたときにそうおっしゃられて、わたくしは本当に正貴さんを好きになりました」




斉藤は目を真ん丸にさせた




「冗談やめろって…」



「わたくしのこの気持ちを冗談だとおっしゃるのですか…?」


千花は自分の胸に手を当てた



わざとかそうでないのか分からないが、千花は着物を崩して首や太ももをちらつかせる



「…本気だったら、わりぃ…
でも、オレは結婚しねぇからよ…」



「嫌でございます…!!
わたくしは正貴さんが好きでございます…!!」



千花は斉藤に抱き着いた



「お、おい…///」




「正貴さん…」



千花は顔を上げた



「接吻して下さいまし…///」



「せっぷ…!!??
し、しねぇって!!
何言ってんだよ!!??」



千花はその目に涙を浮かべる



「わたくしは…心から正貴さんを好いてございます…///」



声も少し震えていた





「……」




斉藤は千花の肩を掴み、体を起こさせる






顔を向き合わせ、ゆっくりと顔を近づけた






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