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刑事とJK

第35章 VS

本郷は階段を上がって行った



ゆうひも音を立てないように上った



どうしようかな…


周りには誰もいないし、話し掛けるなら今がチャンス?




ゆうひは急いで本郷に追いついて声をかけた



『す、すいませんっ…』



本郷は立ち止まってこっちを振り向いた



「はい?」



本郷の顔は、思ったより怖かった


しかしゆうひは怯まない


『あのっ…場所がわからなくなっちゃって…///』


と、上目遣いを使った



本郷は、ゆうひを上から下まで一通り眺め、ニコリと笑った


「どこに行きたいんだい?」




うわ、この人、今あたしをチェックしたよ…!!



『あ…えっと…、わ、忘れちゃいましたぁ』



「忘れた?
仕方ないね…下へ下りようか」

と言って、ゆうひの肩に手を置いて階段を下りはじめた



さ、触ってくんの早い…!!



やっぱりこの人、女好きなんじゃないの…!!??


それならば…



『あ、待って…』


ゆうひは足を止めた


本郷も一緒に止まった



「どうしたんだい?」



『思い出しそう…えーっと…』


などと適当に時間を稼ぐ



『刑…、えー、刑ー』


「刑部科?」


『それです刑部…』


刑部科!!??


部!!??



ゆうひは刑部科があることを知らなかった


「刑部科なら私の所属しているところだよ。ついておいで」



な、なんかわかんないけどラッキー!!


たらしこんで暗証番号聞き出してやるぞ~!!



『はいっ』



ゆうひは本郷について行った


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