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刑事とJK

第38章 村上



『何でもない…』



「嘘つけ」



『…ほんとだし』



「…な、言いたいことあったら言ってみ」



斉藤はゆうひの背中を優しく撫でた



『…
村上、飛鳥さん…だったっけ…?』



「あ?
ああ」



『好きになったり、した…?』


ゆうひは目だけを斉藤に向けた

そのじれったい感じが、なんとも可愛らしい



「…ヤキモチ?」



『違ーう!!
ヤキモチなんかしてない!!
全然してない!!///』



ゆうひは斉藤の腕をバシバシ叩いた


その手はそのままその服を掴む


『なんか…嫌なの…
斉藤がああやって、他の女の人と一緒に…いるの…』



「それをヤキモチって言うんだよ」



『ヤキモチなんかじゃ…ないもん…』



「はいはい」



斉藤はグッとゆうひの肩を掴んで、自分に引き寄せた



『…///』



ゆうひは斉藤にもたれかかる




「心配なんざ、すんな。
おめぇはオレがいねぇと、ほんとダメになっちまうからな(笑)」



『うるさいぃ』








その日は遅くまで一緒にいた




ゆうひは、この時間を大切に…大切にした



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