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刑事とJK

第40章 明けまして



―――――――――――



『あーっもうすぐ紅白始まっちゃう!!』


ゆうひは慌ててリモコンを手にして、テレビをつけた



「そこまで急がんでもよ…」



斉藤は年越しそばをゆっくり食べた


ゆうひもテレビを付けるともう一度椅子に座り、そばを食べた


『そろそろ紅が勝つかな?』



「いや、白だろ」



『わかんないよ?』



「じゃ、何か賭けるか?」



斉藤はニヤリと笑った



『…別にいいよ…』



「よし、じゃあ白が勝ったら…そうだな…
一緒に風呂入っか(笑)」



マジか!!!???


…でもそれは嫌じゃないかも///


「そんでオレの背中洗ってくれ」



それは屈辱だ…




『んじゃあ、紅が勝ったら…
腹筋しながら小林サチコ熱唱してね』



「…罰ゲームじゃねぇか…」


んなこと誰がするかよ…




だが斉藤は、白が勝つという妙な自信があったため了承した












―――――――――――








〈さぁ、今年は一体どちらが勝つんでしょうか?〉


〈うーん、わかりませんねぇ…それでは、結果を…
CMの後で!!!〉



「だああ!!CMー!!!」


『紅頑張って~』



斉藤とゆうひはテレビの前でくぎ付けになっていた



どっちが勝っても、おもしろいものが見れる…


だけど、…負けるのはプライドが許さない…!!




CMが終わると、いよいよ結果発表に移った



〈――それでは、どうぞ!!!!〉


画面上で紅と白の塊が押したり引いたりする



『行け、紅、行け!!』



「ぜってぇ白だ、これはぜってぇ白だ」




ダカダカダカダカダカダカ…


ダン!!!




〈ああああー!!!
白の勝利ですーー!!!〉



ゆうひはその場に倒れ伏した



「やっぱりな、ははは」



優越感に浸る斉藤







斉藤と…お風呂…


ってか何であたしが背中流しなんか…



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