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刑事とJK

第40章 明けまして


神社は、まだ朝早いというのにたくさんの人がいた



『賑わってる~』


「だな
あ、あれ藤野たちじゃねぇか?」


『え、どこどこ?』



よく見ると、参拝の列の前の方に、藤野、真理子、シゲが並んでいた


「ラッキー」


斉藤は軽い足取りでそっちへ向かった



「トイレあったわ、場所取っといてくれてあんがとな!!」



と、図々しくも藤野の前に斉藤は横入りした



「っなんだあんた…って斉藤じゃないか!!」


藤野は驚いた



「ちょっと正貴、それはずるいわよ!!」


「あ、先輩!!
明けましておめでとうございます!!」



「おめでとさん」



斉藤は、横入りをためらっているゆうひを手招きした


ゆうひは急ぎ足でやって来た



『皆さん、明けましておめでとうございますー!!』


「ゆうひちゃん、明けましておめでとう!!」


「おめでとうございます!!」



新年の挨拶を終えると、斉藤はゆうひの腕を引っ張って列に入れた


『斉藤、やっぱりあたし後ろに並ぶ…』


「いいって、藤野がせっかく場所取っといてくれたんだからよ」


「俺はそんなことした覚えがないがな…」



すると真理子がワクワクしながら聞いてきた


「二人が一緒に来たってことは、お泊りでもしたのかなぁー?♪」



「…っせぇな、わりぃかよ?」


『…///』



ゆうひは赤面した



「ゆうひちゃん照れてますよ~、正貴に何されちゃったのかなぁ~?♪」



『真理子さんやめて下さいよ、昨日は何もしてませんから…!!///』



お風呂入ったけどね…



「昨日"は"!!??」


シゲが叫んだ



「いつもは?」


藤野もニタニタと笑った



『…黙秘します…』



「え~、つまんないのぉ」


少しガックリした真理子の肩を、藤野は抱いた


「俺たちラブラブだもんなーっ」


「なぁー♪」



そこで斉藤は口を開いた


「いつもは、すっげえことしてる」


『してないっつーの!!!』





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