
刑事とJK
第41章 冬のシゲの春
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「よう嘉山!!」
「おはようございます、藤野さん」
藤野は出社してきたシゲの肩をガシッと掴んだ
「で?」
「へ?」
「とぼけんなって
千花ちゃんと、何かあったか?」
シゲの目尻が垂れた
「藤野さん…僕、頑張りましたよ///」
「お!!
ほんとかよ、聞かせろっ」
藤野はシゲの頭をグリグリとした
「えっとですねー、千花さんが、お花と書道の教室を見に来てほしいって言ってくれたんっすよ///」
「ほうほう、それで??」
「また休みの日に遊びに行ってきます!!」
「…で?」
「そんだけです」
「減俸ー」
「え、待って下さいよ!!ひどいじゃないですか!!?
僕にとったらすごい進歩ですよ!!?」
「うるさいうるさい、期待した俺が馬鹿だったー」
「藤野さんひど過ぎますって~(泣)」
そこを斉藤が通り掛かった
「いつまでも遊んでんじゃねぇ、働けシゲ」
「僕は遊んでませんよ、藤野さんですよ」
「嘉山、お前腐った根性してんなぁー…」
斉藤は仕事部屋に入った
シゲも入って、扉を閉めた
また、今日も一日が始まるのだ
