
刑事とJK
第44章 船上の殺人事件2
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「―――だから、今アリバイがないのは戸松だけってことか?」
「まあ…そうなるな…」
斉藤と藤野と真理子、そしてゆうひの4人は、さっきの戸松の部屋にいた
他の人とシゲは、引き続き神谷の部屋にいる
「社長お三方はずっと一緒にいたと証言するし、神谷も…ゆうひと一緒にいたんだろ…?」
『うん』
はっきりと返事すんじゃねぇよ!!
おかげでこっちは全然集中出来ねぇ!!
一体、神谷と二人っきりで、部屋の中で、何してやがったんだコラ!!
「江口を狙ったのも、横田と松井を殺害したのも、全部同一人物なの?」
真理子は首を傾げた
「さすが真理子、その線が濃いかな…」
「…一旦流れを整理すると…」
社長息子たちは7:00過ぎくらいにゆうひと真理子に話しかける
8:00前後でダンスが始まり、そこから戸松、横田、松井の姿は見なくなった
8:20くらいに藤野が江口をかばって撃たれる
そこから、オレは会場内を探し回って銃を見つけた
8:40頃に、オレはシゲと江口を連れ、治療室へ向かう
その頃にゆうひと神谷は会話を始め、それからずっと一緒にいた
9:30、オレはシゲと一度パーティー会場に戻り、社長たちと顔を合わせる
9:40~50で横田の遺体を発見
藤野を呼びだし、部屋を出ようとしたときに松井と遭遇
松井に部屋に戻るように指示したときは、おそらく10:10くらい
そこから社長たちを連れてきて、横田の遺体を確認し、松井の部屋の前に来たのが10:30。そこで松井の遺体を発見
そのあと10:40くらいに神谷とゆうひに部屋で出会い、10:50に戸松が部屋から出て来た
そして11:20…
現在に至る
