
刑事とJK
第10章 もう会えないのか
津森は斉藤を診察用ベッドに座らせた
「ねぇ教えて…、昨日ゆうひちゃんにどうなふうに看病してもらったの?」
津森も斉藤の横に座る
「どうって…特に覚えてねぇけど…」
「また嘘ついた」
斉藤の手を握る
「ゆうひちゃんと…一晩中何してたの?」
「覚えてねぇって、お前今日どうしたん――…」
津森は斉藤の唇に唇を重ねた
「……///」
「斉藤…」
津森は唇から離れ、腕にしがみついた
「あたし、好きなの…あなたのこと…」
「…オ…レ?」
斉藤は突然のことすぎて言葉が出なかった
津森といえば、刑事科のみならず、警察科でも騒がれるほどの美人…
今まで何人もの男の求愛を拒みつづけてきて、もう手の届かない存在だった
(オレは別に何も思っちゃいなかったが…)
そんな女がオレなんかを好き…?
ありえねーありえねーありえねー
「からかってんのか?」
「いいえ、本気…」
「何で…?」
「あなたが犯人を追う姿とか、すっごい素敵…
開いた胸元も色っぽくて、あたしそそられちゃう…」
津森は斉藤の首に手を伸ばし、首から胸にかけて撫で回す
「…オレ…なんかより、あんたにはもっとお似合いな奴がいんだろ…?」
「お似合いかどうかじゃなくて、あたしが好きかどうかのほうが大事…」
津森は斉藤に足を乗せた
「斉藤は…あたしが嫌い?」
上目遣いをする
