テキストサイズ

ヌードモデルに不可能はない?

第5章 野外でも無理ではありません

理恵ちゃんから、ついに外で裸になれたという報告のメールがきたのは十日ほど後のことだった。

二度目の指名となる日曜画家の依頼で、シーズンオフのキャンプ場の近くで裸身をさらしたのだった。

普段着のワンピース姿で画家の車に乗り込み、
現地に着くと服のままでポーズを決定し、写真を撮った。

契約書には背景とのバランスを確認するために「現地」で着衣のまま撮影し、あらためてアトリエでヌードになることになっていた。
背景などはあとで描けばいいのだから。

しかし、彼女は自分からワンピースを脱いだ。

画家には言ってなかったが、下には何も着けていなかった。

少し驚きながらも、画家は彼女の厚意をフィルムに残した。

乳房が、お尻が、恥毛が、自然の空気に触れる感覚は新鮮だったとはいえ、

意外とあっけなかったな、と彼女は思ったという。

せっかくヌードになったのだからと、ポーズのバリエーションを数カット撮られて、終了。

持参していた普通の下着をつけて、ワンピースを着て、撤収。

アトリエに着いてから、長めの休憩のあと、下着のあとのないまっさらな裸身をさらした。

充実した一日だったという。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ