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『ありがとうを告げる日まで』

第1章 喧嘩から始まった中学校生活

とある田舎中学校の入学式。

みんなワクワクして外に出た。
そんな中、孤独を抱えたまま外に出た人が1人。

入学式前の春休み、私は仲の良かったグループと喧嘩をして「絶交しよう」とも言われて絶交寸前だった。

食べ物を見るだけで気持ち悪くなった。「絶交」という言葉の意味が分からずインターネットで調べた。

キャーキャー騒ぐクラス発表。
初めて出会う先生たちに、1人、だと思われたくなくて必死に笑顔をつくった。表面上だけの友達と写真を撮った。

正直、息が苦しくなるくらいしんどかった。
私の「居場所」は、どこにあるの??

そう思ってずっと過ごした。安心出来る居場所が欲しくてバレー部に入部し、休み時間は寝たフリをした。

出会ったばかりの先生にも、親にも友達にも相談できず、毎日が過ぎていった。

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