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嵐びーえる。

第19章 会いたい。 S×O

インターフォンの向こうで笑っているのは、





大野さん。






S「早くね⁉」


O「家の前まで来てから連絡したからねー」


ごめんね

なんて言って笑う彼が愛おしく、思わず抱きしめそうになるのを必死にこらえる。



S「寒かったでしょ?入っていいよ」


お邪魔しまーす

と言う彼の腕の中には、鍋が。


S「どうしたの?それ」


O「カレー。作ったから、持ってきた」


テーブルの上に、重そうな音を立てて置く。


O「じゃあ、手洗ってくるね」


と言ってまくった袖から見える腕は、そんな鍋を持ってきたとは思えないほど華奢で、すぐ折れてしまいそうだった。

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