🌹密会🌹
第4章 🌹August-1🌹
「密会は明日の11時。それまでに、きちんと詳細を文字で起こしてくるように。理由は分かるだろ?」
「はい....。」
「私が車で迎えに行く。それまで家で待機だ。」
「わ、分かりました...。」
「よろしい。では、また明日。」
いつもよりも上機嫌な声で彼はそう言うと、通話を終了させた。
急に決まった密会に私の心臓はドクドクと忙しなくなった。
制服は無かった筈、買いに行かないと。
ついでに派手なピアスも買って、真っ赤な唇も買って。その他、色々買わないと。
それで帰ってきたら、昨日の夢の恥ずかしい部分を全部書かないと...。
彼に気持ち良くしてもらうんだから...やらないと。
どうしよう....明日が、いつもよりも数倍楽しみで待ちきれない。何故か迎えに来てくれるし。
嬉しい。どうしよう。
ぐるぐる様々な思いが渦巻く中で
はしたない事だとは分かってはいても、胸の高鳴りを抑える事はもう不可能だった。