
デーモンハント
第2章 デーモンハントの仕事
階段を上り、四階に到着したエルザ
は、廊下に出て真っ直ぐ伸びた通路を見つめる。
どの客室に悪魔が潜んでいるのか、見た目だけでは分からない。
「さぁて、どの部屋にいるのかしらね、悪魔は」
ため息混じりに、エルザが言うと、電気がジジッと音を立てて点滅する。
点滅が止まった時、廊下にそれまで無かった物が現れた。
廊下にいくつかの髑髏が転がり、床や壁は血だらけになり、天井には小さな影が数体、四つん這いになって張り付いている。
小さな影の大きさは五、六歳くらいの子ども程度で、二本の角と長い尻尾が生えていた。
「あー……あれはインプですね、こちらに気付いて仕掛けて来ましたか」
ソレルが言うと、エルザは片手を横に伸ばして笑う。
「インプ程度でアタシ達を止められると思ってるのかしらね」
エルザが言うと、ソレルは両手をパンと鳴らす。
合わせた手の平を離すと、そこに黒い光が集まり、光はエルザの身長ほどの大きな鎌の形になった。
光が爆ぜて消え、確かな物体となった大鎌をソレルがエルザの方に投げると、エルザはそれを片手で受け取ってくるりと回す。
「さっさと終わらせましょう」
エルザが言い、ソレルはにっこり笑う。
天井に張り付いたインプが叫ぶような甲高い声を上げ、エルザ達の方に四つん這いで走り出した。
は、廊下に出て真っ直ぐ伸びた通路を見つめる。
どの客室に悪魔が潜んでいるのか、見た目だけでは分からない。
「さぁて、どの部屋にいるのかしらね、悪魔は」
ため息混じりに、エルザが言うと、電気がジジッと音を立てて点滅する。
点滅が止まった時、廊下にそれまで無かった物が現れた。
廊下にいくつかの髑髏が転がり、床や壁は血だらけになり、天井には小さな影が数体、四つん這いになって張り付いている。
小さな影の大きさは五、六歳くらいの子ども程度で、二本の角と長い尻尾が生えていた。
「あー……あれはインプですね、こちらに気付いて仕掛けて来ましたか」
ソレルが言うと、エルザは片手を横に伸ばして笑う。
「インプ程度でアタシ達を止められると思ってるのかしらね」
エルザが言うと、ソレルは両手をパンと鳴らす。
合わせた手の平を離すと、そこに黒い光が集まり、光はエルザの身長ほどの大きな鎌の形になった。
光が爆ぜて消え、確かな物体となった大鎌をソレルがエルザの方に投げると、エルザはそれを片手で受け取ってくるりと回す。
「さっさと終わらせましょう」
エルザが言い、ソレルはにっこり笑う。
天井に張り付いたインプが叫ぶような甲高い声を上げ、エルザ達の方に四つん這いで走り出した。
