ほしとたいようの診察室
第7章 回想、主治医の苦悩
ときどき、医師であることが、自分を苦しめることがある。
病気ひとつ、怪我ひとつ、痛みひとつ、魔法のようにすっと消すことはできない。
……例え、治す方法は知っていても。
患者を診て、情報を集めて、経過を見て、薬を調整して……やれることをひとつずつやっていくしかないのだ。
医師がやれることは、それしかない。
あとは、現状より良くなるように、その回復を願うことしか残されないことがある。
それでも。
そんな祈るしかない状態でも……俺は医師なのだ。
この感覚は、背中をドンっと殴られるような感覚である。
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