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星の王様様

第1章 星の王様様

そう、滅ばされて、終わりなのさ、健二の、その言葉を聴いて、秋も、気持ちが揺れたが、乗ってしまった船は、もう引き返すことなど、出来やしなかった。主人にお供しますの、言葉しか出てこなかった。だが、秋よ、俺だって、簡単には、死にはしない、おまえと、母を守ってみせる。それに、この部落の連中も仲間なのさ。


同じ房総半島でも、下総の国に、無くなった、父上の弟、妹の子供に、手紙を出して、頼んである。


健二の父親の血筋は、運動神経がよく、並の身体能力ではなかった。上総の国にいては、食っていけないから、下総の国で、漁師をしていると言う。太平洋の荒海で、鮫を刈る漁師をしていた。

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