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母乳日記

第15章 最期の母乳

いつもの朝。目を覚ましたベビがお乳を欲しがって泣く。パンパンに張りつめた乳房は泣き声で母乳が溢れ出す。ボタンをはずして乳房を出す。泣きじゃくるベビを抱いてお乳をマッサージする。パンパンに張った乳房からお乳が出て、永遠に枯れないでって祈りながらベビのお口に乳首を。お乳を吸いながら、小さな手で片方の乳首を握る。ママの1番の幸せな時間。お乳を吸ったまま眠るベビ。娘の病院に行くので、もう1回母乳マッサージを。ベビを抱いて、娘の病院に。そっとパパにあずけ娘の元へ。お乳を絞りながら、娘のお口へ。チューチュー吸うかわいい顔。何回か分のお乳を哺乳瓶に絞る。そっと寝かせて、「また明日来るからね」とベッドに寝かす。
そして、、その夜。23時頃病院からTELが。「〇〇ちゃんの容態が、今夜が峠です」と電話を切るなり泣きながら病院へ。「やはり呼吸が弱まってしまって。お母さん来たから、酸素の管外しますね。」「最期なので抱っこやお乳あげても」と看護師さんは部屋の外に。生まれて3日の娘を胸に。パンパンに張ったお乳を出るだけ絞って、一口ずつお口に。「やっぱ最期だからおっぱいからあげたい」って呟き、パンパンに張って黒くなった乳首を娘のお口へ。明け方、たくさんお乳を飲んだ娘は静かにお空へ帰っていきました。娘を産んだママのお乳は枯れることなく母乳が。

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