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男同士

第9章 事件









それから兄ちゃんは毎日イライラしてて、あの母ちゃんや姉ちゃんさえも
ヘタに話しかけなかった。






兄ちゃんがいると部屋の空気が張りつめていた。






そんな日がしばらく続いたある日。





俺はいつものように、友達と昼休みを過ごしていた。






ちょうど弁当を食い終わったぐらいに、聞き慣れた怒鳴り声が聞こえた。









兄ちゃんだ。







廊下に出てみると、なぜかうちの学年のフロアで兄ちゃんが男子生徒を引きずり回していた。






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