男同士
第3章 やんちゃ
姉ちゃんが兄ちゃんに向かって、スリッパを思いっきり振り下ろす。
兄ちゃんがそれを手の甲で止めた。
その瞬間に俺は動いた!!
近くにあった空の鉛筆立てだったハズ(何だったかはあんまり覚えてないや)を、がら空きの兄ちゃんの顔に投げつけた。
「ぶふッ!!?」
さすがにこれは予想外だったらしく、兄ちゃんはもろに鉛筆立て(仮)を顔面に受けた。
そして、姉ちゃんがその隙を見逃すハズもなく。
<スパアァァァアン>
6畳の部屋に小気味いい音が響いた。
その後、俺と姉ちゃんが熱い握手を交わしたのは言うまでもなかった…。