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35歳？普通のサラリーマン？

「じゃあ、役職も持って、年収もいいんでしょうね。」

羽奈ちゃんは、浮かない顔をしていた。

「普通のサラリーマンだって、言ってるじゃないですか。」

ん？ちょっと待って。

35歳にもなって、役職もないの？

うん。でも、今の時代そんなもの。

「となると、羽奈ちゃんは、共稼ぎになるのかな。」

「はい。」

私は笑顔になった。

「じゃあ、これからも宜しくね。」

私が羽奈ちゃんに、握手を求めた時だ。

羽奈ちゃんは、一切手を動かさない。

ん？私、避けられている？


「私、この仕事を辞めて、パートに出ようと思うんです。」

「パート⁉」

どうして、羽奈ちゃんみたいな優秀な子が⁉