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11回目の夏

第1章 告白

「私っ……春人のことが好きなの! だから私と付き合ってください!」



近所の神社の夏祭り。
露店で買った万華鏡を手に持って。


条件は揃った。


だからこれで告白すれば、絶対うまくいくはず……!





「──ごめん。千夏とはそういうふうになれない」

「……ッ!」



まさかの玉砕。
ううん、条件が揃っても駄目だなんて……



一体、私は何度振られたらうまくいくの!?




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