兄と妹~本能のおもむくままに~
第2章 クラスメートの伸二
伸二は中肉中背、
太ってもいなければガリガリでもない。
顔もそれほどイケメンではない。
先ほどの痴漢男と
どちらに抱かれたいと言われれば
即答で痴漢男と答えるだろう。
「約束通り、ヤラせてくれるんだよな?」
早速、抱かせろと言わんばかりに
伸二はズボンのベルトを外し始めた。
「あんた、ムードないわねえ」
そう言いながらも美穂は
セーラー服を脱いで
ブラを外し始めた。
その仕草を、
目を皿のようにして伸二は凝視している。
「恥ずかしいじゃない。後ろを向きなさいよ」
そう命じると、
まじめにクソがつくほどの素直な伸二は
わかったと言って後ろを向いた。
LINEでバージンをあげると誘い出したものの
美穂は伸二を初めての男にするつもりは
さらさらなかった。
あくまでも最初の男は兄になってもらうと
心に決めていたからだ。
バカ伸二には挿入の一歩手前で
拒んでやろうと決めていた。
こっちを見るなと命じた通り、
伸二は決して「もういいよ」というまで
振り返ろうとはしなかった。