兄と妹~本能のおもむくままに~
第4章 伸二の逆襲
初めて迎え入れた男の舌…
不快どころか
体がじんじんと痺れてボーッとなる。
美穂は堪えきれなくなり
伸二の背中に腕を回してしっかりと抱擁した。
抱きしめられて背中を撫で回す手に
自分が受け入れられたと勘違いした伸二は
急いでベルトを外して
下半身を丸出しにしようとした。
カチャカチャとベルトを外す音に
遂に男を迎え入れる瞬間が近付いているのを
美穂も感じ取った。
だけど、伸二にバージンを捧げるというよりは
それが兄の啓司だと思い込んでいた。
そう。伸二に抱かれながら
心は啓司に捧げていたのだ。
そうとも知らず、
自分と美穂の愛がスタートを切ったと
伸二は有頂天だった。
おもむろに美穂の膝裏に手を差し込んで
ぐいっとM字に脚を開いた。
ミニスカートがハラリと捲れて
ショーツが丸見えになった。
股間の中心部の布地が色濃くなっていて
とんでもなく濡れているのが見てとれた。
男の本能で伸二は美穂の股間に顔を埋めた。
たちまち鼻腔に
今まで嗅いだことのない発酵臭で
頭がクラクラした。
「自分で脚を抱えろよ」
恋い焦がれている女に初めて命令を口にした。
いよいよ、この女を
自分のモノにできるという思いが
とんでもなく伸二を興奮させていた。