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そして、先生と一緒にいると、時間が経つのはあっという間で…もう、家に着いてしまった…。


「澤畠先生…本当に、ありがとうございました。」

「いえ、こちらこそ。」

「私…次、澤畠先生と会う時は…先生が今日私を抱かなかったこと、後悔するくらい良い女になりますから。」

「…えぇ。」

「じゃあ…今日は、というか…今まで、本当に…ありがとう、ございましたっ…先生のこと…ずっと、好きですっ…」


やっぱり…もう、こんな風に会えなくなるのは寂しい。
まだ…澤畠先生と、一緒にいたかった…。


「…先生っ。」

「っ…」


最後のキスは…私から。
少し無理やりに、澤畠先生の唇を奪う。

先生みたいに、上手にキスは出来ないけど…先生、許して。


「今のは…感謝のキスですから。先生、ありがとうございました…今まで。
次、会えた時は…私が先生にこれまでのお礼をしますね。」

「ふっ…椎名さんは、本当に…時折大胆ですね。そういうところも含めて…私はあなたに惹かれたのでしょうか。
椎名さん、私こそ…今までありがとう。さよならなんて言いませんよ…？これから…頑張ってくださいね、椎名さん。」

「はいっ…」


もう一度…惹かれ合うように、お互いに…唇を重ねる。
今日、何度先生とキスしただろう…でも、全部…これからの、宝物。一生の…宝物。

先生…大好きだよ…。
そんな気持ちを、そのキスに託した…。