テキストサイズ

先生のおたのしみ

第4章 中里光希

「先生、相談があるんだけどぉ」


放課後


中里光希が保健室のベッドに座っている。


生徒たちの相談事はほとんど恋愛のことだ。
手を繋ぐだけで精一杯の初々しい恋愛。
片思いを楽しんでいるだけの生徒も多い。
男子は……
ヤりたいって相談が多いな。


光希は長い髪を指で弄りながら脚を揺らす。


「先生って、生徒は恋愛対象になるのかな?」
「先生が好きなのか?」
「んー」


俺か?と一瞬思ったが違うらしい。
食ってみたいタイプではあるが。


「あのね、春川先生ってどんな女の子がタイプなのかな」
「春川先生って……」
「わーっ、わかってる!わかってるよぉ!去年結婚したの、知ってる、けどぉ」
「知ってるけどヤってみたいのか?」
「ヤ、え?ヤる?そっ、そんなことっ、考えてないよぉ!」
「春川先生が好きなんだろ、じゃあどうしたいんだ?」
「だからっ、付き合ってみたいっていうか……」


付き合うのは問題無いのか?


春川先生は俺と同い年で、俺の飲み仲間でもある。
英語の教師だ。


確かこの前一緒に飲んだ時に言ってたな。


「中学生なんて子供だと思ってたけど、やべーよなぁ」


から始まって


「大人に憧れてるのか女ぶってスカート短くしたりブラが透けてたりしてさー、ふとももとかマジうまそーだよなぁ」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ