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恋人は社長令嬢

第1章 素敵な出会いにはご用心

仕事が終わって、二人がよく行く店。

《Yuuu’s Bar》

そこへ現地集合の二人。


店内を見渡し、至の姿がないのに気づくと、瞬は電話をかけた。

「至?どこにいる?」

『すまん。俺、まだ着いてないんだ。先に飲んでて。』

「ほいほい。」

いつも適当なところで、仕事を切り上げる至にしては珍しい。

瞬は携帯を切り、カウンターの席に座った。


と、同時にデニムのショートパンツを履いた女の子が、隣に座った。

「はあ~……」

座った途端に、女の子は大きなため息。

「マスター、お酒頂だい。」

どう見ても、飲み慣れてる感じ。

「はい。」

「ありがとう。」

そして、出されたカクテルを一気飲み。

「ったく、いつまで子供扱いするのよ!」

そう怒った女の子の瞳は、どことなく寂しそうだった。


「彼氏と、ケンカでもしたの?」

突然、話しかけた瞬に、驚くその女の子。

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