👿サディステック👼エンジェル
第8章 バレた!?
「くそ――――早く大人になりたい」
俺は自分が未成年であることに焦りを感じていた。
あの家から――――あの気持ち悪い家族から…解放されたい!
でも――――…
どうしたらいいのか…
俺は知らない。
吐いて――――胃の中は空っぽなのに…
まだ吐ける気がする。
と――――…
投げ捨てたスマホが鳴っている。
フラフラとトイレから出て…スマホの画面を見ると…
“悠”…の文字。
「!もしもし――――悠?」
『あっ――――出た…』
なんだよ…その出だし…。
『えっと、あ~…何してた?』
ちょっと、照れてるのか――――声がいつもより少しだけで低い。
「何も――――テレビ見ようかなぁ~って…」
嘘である…、さっきまで晩飯をゲーゲートイレに吐き出していた。
『飯は…食った?』
「食べたよ――――近所のラーメン屋のチャーハン…」
『チャーハンかぁ…って、ラーメンも食べたのか?』
俺はさっき吐き出したチャーハンを思い出す。
「いや――――チャーハンだけ…そこの店ラーメン不味いんだ」
『致命傷だな…』
「ハハハ!こんど悠を連れて行くよ」
『は?ラーメンの旨い店に連れていけよ…』