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老人ホーム

第7章 本田と田中

早いもので、僕がこの施設に来て既に4ヶ月か経った。仕事にも少しずつ慣れてはきていた。しかし、介護は、そんなに甘いものではないことも、分かりつつあった。他の先輩職員に厳しく指摘されることも多くなっていた。

あれからというもの、本田とは、顔を合わせれば、近くに誰もいないことを確認した上で、挨拶代わりにお互いに触り合っていた。

「おはよう!今日の担当は西棟だよね?西はね、今…。」

と本田は挨拶しながら、ちょっと人目のつかない場所に入って、ジャージの上から僕の陰部を触りだす。しかし、仕事に関係のない話は、別館以外でほとんどしない。他人に聞かれる可能性があるからだ。見えなくても、すぐ近くに職員がいる場合がよくある。廊下で陰口を言っていると、居室の入り口に本人がいたとかいうことは、普通にあるのだ。どこで誰が聞いているか分からない。

最近本田は、僕が先輩職員に厳しく言われるのを心配して、利用者さんの注意点などを頻繁に教えてくれる。

「北原さんは目を離すと転ぶことがあるから気を付けて!山下さんは、食事が喉に詰まりやすいから…。」

と言いながら、ジャージの上から陰部を触り、誰も来そうにないと、本田は、素早くジャージの中に手を滑り込ませ、本田の手は、トランクスもすっと通過し、直接しなやかな手付きで睾丸から陰茎、皮の被った亀頭まで満遍なく撫でるように触る。

僕も遅場せながら、本田のお尻の柔らかさををズボンの上からだが、手のひらで感じてから、お尻の割れ目に中指を滑らせる。

最近気付いたのは、本田は、お尻の割れ目を触られるのが好きだということだ。お尻を撫でているうちは普通に直立しているが、お尻の割れ目に指を這わせると、必ず僕に体を寄せてもたれ掛かって来るのだ。丁度猫が甘えて身を寄せるように…。

僕はそういう時の本田が、可愛くてたまらない。随分歳上なのに…。だから、つい、お尻の割れ目を触りたくなるのである。可愛い本田が見たいから…。

それでも、本田は、利用者さんの情報を僕に教えることを忘れない。傍から聞けば、真面目な仕事の話なのだ。

そして、他の職員の話し声や、足音等が少しでも聞こえたら、そこで触るのを止めるのが暗黙の了解だ!

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