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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第3章 親子の性教育

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 一週間が経った。

 再び訪れた週末の夜、親子は食卓を囲んでいた。

 食事を終えた三人は、冷たいウーロン茶を飲みながら、テレビから流れるバラエティ番組をBGMに、他愛のないおしゃべりを楽しんでいた。

「ところで茉由、赤ちゃんってどうやって作るのか知ってる?」

 話題が途切れたタイミングで、理恵は娘に唐突な質問を投げかけた。

「えっ? いきなりなに?」

 茉由は赤面し、困惑の表情を見せる。

「どうなの?」

 母親はためらうことなく続ける。

「――知ってるよ。保健体育で習ったもん。あと、雑誌とかにも載ってるし」

 たまに購入しているティーン向けの雑誌が、定期的にその手の記事を載せているとのことだ。

「でも、具体的なことは分からないでしょ? ねえあなた」

 理恵は武司に話を振るが、

「さあ、どうだろうね。茉由は分かるかな」

 と口ごもりながら茉由に訊く武司。

「ええと、だから男の人と女の人がその、エッチなことをして……」

 茉由はたどたどしく、慎重に言葉を選びながら答える。

「その、エッチなことってどんなこと?」

 両手で頬杖をつきながら、理恵はさらに問い詰める。

「ええと、ええと――」

 俯いて言葉に詰まる茉由。すると

「ほら、説明できないでしょ? でもね、ママは意地悪してるわけでも、茉由を困らせてるわけじゃないのよ?」

 理恵はたしなめるように、娘を諭す。

「こういうことについて、茉由にはきちんと正しい知識を持って欲しいの」

「……うん」

 叱られているのではないと知ると、茉由は顔を上げ、母親の言葉に聞き入った。

「だから、今夜これからママとパパがそのエッチなことをして、茉由に見せて教えてあげる」

「ええっ!」

 驚きの表情を見せる茉由。当然の反応である。

「で、でも……」

 茉由は助けを求めるかのように、武司を見る。

「あ、あのね茉由、イヤだったら断ってもいいんだよ?」

 理恵とは違い、あまり乗り気ではない武司は、彼女が断ることを期待してそう言った。

「ええと……」

 しばらく考え込んだ茉由は、心を決めたように、

「わたし見たい。エッチのこと、もっとよく知りたい」

 二人に向かってきっぱりと答えた。

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