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孤高の帝王は純粋無垢な少女を愛し、どこまでも優しく穢す

第13章 特別な教育

=Reika=

おじさまは私を私立の女子高に入学させたがっていた。

費用はすべておじさまが用意してくれると聞いて、私はおじさまの期待に応えたくて暇さえあれば問題集を開いていた。

幸い勉強は嫌いではなく、一度読んだことはたいてい記憶できる性質だったので、勉強は苦ではなかった。

御藤先生は、受験突破のため問題を解く上でのコツやテクニックを教えてくれて、そのおかげで定期的に受けるようになった模擬試験も志望校のA判定がもらえるようになった。


家庭の事情が複雑なので、小学校の先生は私立に通い続けることができるのかとスミレちゃんに尋ねた。

その後まもなく、保護者としておじさまが学校へ来てくれるようになり、それからはとんとん拍子に、私立中学校受験のために小学校の先生も協力的になってくれた。



時折朝寝坊して遅刻することがあったけど、授業中の態度とテストの点数からいい成績を付けてくれて、推薦入学という形で面接のみで志望校に合格することができた。


おじさまが学校内でどんな働きかけをしてくれたのかはわからないけど、間違いなくおじさまの力があったことは確かだった。けれども合格が分かるとおじさまは私のことを両手ばなしに褒めちぎってくれた。

「よくがんばったな、黎佳。お前は本当にできがいい子だ。僕の最高の宝物だよ」



受験勉強が終わり、あとは卒業式を迎えるだけとなったある日、今日は特別授業をするよと御藤先生が言った。

「こういったことを教えるのは初めてなんだけど、生きていくうえでとっても重要なことだから、一緒にしっかり学んでいこう」

「はい」

「性、についてだ」

「性…」

「まず、人間の肉体は二種類に分けられる。一人は男性、そしてもう一人は女性だ。そもそも人間だって動物だから、子孫が繁栄するように、体はできている。人間はどのように生殖活動をするか。それは、性交という行為だ。つまり、セックス」

こうして始まった授業で、先生は受精の仕組みと女性の月経メカニズムについて教えてくれた。

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