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バレリーナの憂鬱

第2章 裸になったら責められなさい

仰向けに寝かせる。
膝から下を立てさせる。
腰が浮くが、肩は床につけたまま。
体が直線を保つように力を入れさせる。

これで入門用の「立ち花菱」の完成だ。

「これでセックスするんですか?」

さすがはバレリーナ。余裕でポーズをきめた彼女からの当然の質問だった。

「できないわよ。クンニリングスよ」

私は最適な位置に移動し、彼女の膝をつかみ、足を開いていった。
「あっ」

脚の間に私の体が完全に入り込んだ。

理恵ちゃんからはよく見えないだろうが、私はどこを見ていて、何をするつもりなのかはわかったようだ。

パンティ、といいたくなる可愛い布。

本来は、それは存在しないものだ。

「見てる……」

うん、見てもいるけど、ここはね。

舐める。
パンティの上から。

「ああっ」

美少女はビクンと反応した。

布越しのクンニの経験はないだろうとふんだ私。

私の勝ちみたい。

一片だけ生身に残された人工物は蜜に浸され、遮蔽物としての機能を低下させていく。

「あ、あ、あ、あん、あぐぅ、あん、あん、ああー」

こうなっても、お尻に力を入れて崩れ落ちないようにしている。
そのがんばり、バレリーナだなぁ。

一方で、ある意味安心した。

直立不動の裸に恥じらい、責めにはあえいで、濡れる。
ヌードモデルである以前に、普通の女子だ。

では、遠慮なく。
「パンツ、とるわよ」

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