碧い雨の夜に…
第4章 【感情的に……】
なんかいつもこんな感じでマウント取りながらセックスしてる。
結局お互いが潰れるまで惚れてるが故に求め合ってしまう。
それは義務でも何でもなくて、そこにナオが居るから支配欲が漲って目の色変えてアヘ顔見たさにいつまでも。
1日の終わりにね、ナオの匂い嗅がないと安心して眠れなくなった。
ナオの着ていた服を着て、ナオは私の着ていた服を着て寝る。
それが当たり前になっていた。
同棲してから代謝も上がったし、目覚めも良い。
何より一番良いのは朝セックスが出来ること。
「リセちゃん起きて、眠い?眠いの?ん〜じゃ、起こしてあげるね」って言って挿れてくるの。
ねぇ、歯磨きしたいって言っても容赦なく朝から絶倫。
休みの日はソファーまで抱きかかえられて歯磨きタイムです。
うがいも抱きかかえられます。
もう朝食も作り終えていてかなりスパダリみたいです。
「ねぇ、ナオと一緒に居たら私、どんどんダメ人間になりそう」
「ダメ人間じゃないよ、僕がしたいからしてるだけ、リセちゃんはうんと甘えてくれるだけで良いの、リセちゃんだけに許された特権だよ?ずっとそうしたいの、ダメ?」
そう言いながら食べさせてくれるし。
それがまたビビるくらい美味しくて。
「良い、自分で食べるから」って座り直したら残念そうに悄気るナオに本当はゾクゾクしてる。
断ち切らなきゃ…という思いは呆気なく泡となり消えていくのだ。
拗ねないでってフルーツを噛じってナオにキス。
はんぶんこして唇を舐めた。
あまり煽ると底なしだから機嫌直してくれたところでやめる。
「リセちゃんに沼ってる、どうしたら良い?」
「え?そのまま沼ってれば良いんじゃない?」
「そういうとこだよ……まったく」
「え?え?」
勝手に聞いてきておきながら勝手に自己解決してる。
まぁ、納得してるなら良いけど。
ほら、また身体に触れてくる。
良い子良い子してって頭もくっつけてきて。
食欲と性欲は繋がってる。
あまり食べてないじゃん。
リセちゃんが良いって足元来てからの上目遣いヤバいからやめて。