碧い雨の夜に…
第5章 【不変的に……】
「オカズの中の私にどんなことシてるの?」
「いっ……今みたいなこと…っ」
「へぇ、フェラはしない?させてる?」
頷くだけで精一杯ね。
自分でするのとは違うってわかってくれた?
アキラの気持ち良いとこ教えてよ。
もう二度と出来ないんだから遠慮してたら勿体ないぞ?
イキそうになったところで寸止め。
汗掻いて肩で息してる。
フェラしてあげようとしたら、今度はアキラの方が止めてきた。
「俺も理世の舐めたい」とか言い出すから仕方なくシックスナインしてあげたけどそっちの方がギブアップじゃん。
情けない声で「待って」って何回も。
だからそのまま強制クンニ。
「それがクリトリス……んんっ……そう、最初は優しく……はぁん……気持ち良いよ」
ヒクヒクさせてるオチンチンを時々刺激してクンニで充分濡れさせた。
ゴムを開封して。
「もう挿れてもらって良い?」
ブンブンと元気良く頷くアキラにフッと笑う。
着け方もレクチャーした後に。
「どうする?アキラが上?それとも下になる?」
「えっえっ?どうしよう、どっちが正解なの?」
テンパっててウケる。
「どっちも正解だよ」って言ったら余計テンパっちゃった。
「じゃ、どっちも経験すりゃ良いじゃん」で解決。
最初は私が上になってあげた。
「いくよ?挿れるけど、イキそうになったら言ってね?動き止めるから」
「あっ……理世」
「ん?なに?」
「今だけ……エッチしてる時だけで良いから好きって言って良い?めっちゃ言っちゃうと思う、幸せ過ぎて泣きそう」
どうしよう、終わらせることばっか考えてた自分が恥ずかしい。
え………なに?
そんなに真っ直ぐ伝えてくるんだ?
自分がどう初体験を済ませたかなんて正直あまり覚えてなくて、良い思い出でもなかった気がするから記憶から葬ってたんだけど。
アキラは違う。
本当に純粋で汚れてなくてありったけの一途な想いを今この時に伝えようとしてくれてる。
こんな私をいつまでもいつまでも好きだと言って笑ってるんだ。
最初に踏みにじったのに。
今だけで良いからってズルいよ。