碧い雨の夜に…
第2章 【本能的に……】
「なに?こんな服持ってた?あの人の為におめかししたの?」
「違っ……」
強引に塞がれる唇。
答えなくて良いよと言われてるみたい。
今日も男の子の恰好だ。
目が怒ってる。
深く……深く絡む舌先。
ごめんなさい。
でもね、怖くはないの。
ナオだから。
本音は嬉しい。
動けないくらい押さえつけられて自我をぶつけてくれるナオがどんどん醜く嫉妬すれば良いって思ってるよ。
そんなこと言ったら更に怒るかな。
「昨日一日我慢したのに………何であの人と一緒に居るの?何で寄りかかってんだよ、何処も触られないでよ…」
ドン!とドアを叩いたナオ。
整った顔が眉間にシワ寄せて歪んでる。
もっと怒って……?
裏の顔はとんでもないヤンデレなんだって証明してみせてよ。
私の為に怒って泣いて。
「アキラはただの幼馴染みだけどナオが一番だからもう2人で何処か行ったりしないよ、約束する」
「……違う、そんなこと言わせたいんじゃない、ごめんね?リセちゃんが皆に好かれてて人気なダンサーさんだってことは誰よりわかってるはずなのに、ボクが器が小さくて余裕なくてごめんなさい」
掴まれた首も「痛かったね」と抱き締められる。
痛くなかったよ、大丈夫。
本音をぶつけてくれることが何より嬉しいの。
離れようとするから服を掴んで反転して今度は私がナオをドアに押し倒した。
「どんなナオでも好きだよ、ナオ以外考えられないくらいナオでいっぱいにして…?ダメ?」
「そんなの……良いに決まってる」
クスッと笑って鼻の頭くっつけたら私から唇を重ねる。
その場で服を脱がせていく。
ヒールも脱いで背中のファスナー下げられ足元に落ちたら。
抱っこしてもらってそのまま寝室へ。
余裕なんてまるでない。
ドサッと2人してベッドに落ちて覆い被さってきたけどまた反転して私が上になる。
シャツのボタンを下から外していく。
ナオもホック外してブラも取られた。
噛みつくようにしゃぶられて思わず声が出る。
「あんっ……」
上目遣いで「お仕置き」って舌で転がす。
待って、まだボタン外しきれてない。
「ねぇ、ナオ……待って」
「待たない、膝で立って」
「んんっ……はぁん…っ」