碧い雨の夜に…
第3章 【必然的に……】
「外でもキスしてくれるんだ?」
「時と場合による、今のはナオに安心して欲しかったから」
「もう1回って言ったら怒る?」
「………えぇ?」
微妙な雰囲気出しといて「お願い」って言われたら「良いの?次は容赦しないけど?」と忠告する。
キャスケット帽を脱いで店内からは見えないようにした。
帽子で隠しながら再び引き寄せキス。
容赦しないっていうのは舌が入るからだよ。
あぁ、眼鏡が邪魔だな。
唇離して眼鏡をカウンターに置いたらまた引き寄せて唇を奪う。
ヤバいね、他のお客さんに見られてるの気付いてる。
キャスケット帽被り直して腕を組んで真っ直ぐ座る。
マスクしても真っ赤なのがわかっちゃうね。
嬉しそうに笑うナオは何度も見てくる。
もうダメだよって言ってるのに腕組みしてた手を繋いでポケットに直された。
「照れてるリセちゃん可愛い」
「もう、そういうの良いから」
パシャパシャと私の写真撮っては目尻が下がってる。
もうフォルダー私ばっかじゃん。
マスクも眼鏡も取ってツーショットを撮る。
カフェを出た後は地元へ戻ってスーパーで買い物をしてマンションに帰った。
買った物を冷蔵庫に直したいのに後ろからハグしてきて顎クイからのキス。
キッチン台に乗せられて向かい合ってキス。
首に手を回して舌を絡ませる。
深くなってきたから一旦離れた。
「何で…?」
「ん……おしまい」
台から降りて冷蔵庫に直していく私のお尻に固いのを当ててきた。
「え、ちょっと……」
「ダメ?デートしながらずっと我慢したよ?お家帰ったらもう我慢しなくて良いでしょ?」
2人きりになるとこのお子ちゃま感、どうしたものか。
ゴムまで用意してるなんて。
もう加減すること忘れてるじゃん。
「どうしても我慢出来ない?」
「リセちゃんは我慢出来るんだ?」
「そういう言い方は良くないね、私がシたくないみたいじゃん、そうじゃないけど今此処で……というのは違うかなって」
あ、シュン…としちゃった。
言葉選び、間違えたか?