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小説以外のひとりごと

第51章 2024年11月

「人間車検」



さっき「もし人間に車検制度があったら?」の話題を出してみたけど………


なんか引っかかるなぁ、と思ったら
映画「ブレードランナー」が思い浮かんできました

これは人間の捜査官vs人造人間の話しなんですが

そこに出てくる人造人間にはあらかじめ時間制限されています
それは人造人間本人にもわからない
いつ自分が停止してしまうのかわからない恐怖

その恐怖に毎日おびえる暮らしを、お前たち人間に理解できるか?コノヤロウ!

という人造人間側の深い悲しみや怒り、むなしさを表現した映画です

ただ単に、悪いロボットをやっつけてハッピーエンドになるような映画ではありません


ボクはむかーしむかしにこの映画を観ていて、その後も何回か見返していますので、ストーリーも裏設定もバージョン違いも知っているのですが


彼女さんに見せてあげると

「ちんぷんかんぷんで何をしてるのか分からなかった」と、退屈そうでした


昔に見たときは「制限のあるロボット」という設定だけ理解していただけでしたが、今見るとまた見かたが変わってきます


先に書いたように、もうボクには人間としての機能が劣化していて、右半身は麻痺しているし、生殖機能も衰えてきていて、生物的にタイムリミットが差し迫ってきたアンドロイドのような自分

に彼の姿を重ねて鑑賞していました

自分の病気は再発率も高くて、半数を超えています
寿命とは別に、もうひとつの制限が加わったようなものです

これはこれで、

なにか新しいお話しが書けそうな気がします


タイムリミットが差し迫ってきたキャラクター

時間の制限なのか、

生物的な制限なのか、

農業機械ののようにパーツを取り替えが効かなくなってきた存在、てのも何か生まれてきそうな気がしますね


いまは何もアイデアはありませんが、今後「制限のあるキャラクター」を考えてみるのもいいかもしれません


ちなみに

この映画「ブレードランナー」の原作小説のタイトルは「アンドロイドは電気羊の夢を見るのか」というもので

彼女さんは「深夜アニメのタイトルみたい!」と言いましたが

逆だろ!

深夜アニメやラノベが、ブレードランナーの影響を受けているんだ!

と教えてあげると「ええっ!?知らなかった!」と驚いていました


古典SFですからね

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