
カッコ悪い俺ら
第8章 俺達の形
颯太は、俺を抱き締めたまま姉さんと話したことを教えてくれた
時折、くすぐったい事も言われたが
颯太が凄くホッとしているのが伝わった
「ありがとう……利弘…」
「///お、俺は何もしてねーよ」
颯太は、俺の腕の中で首を横に振る
「………俺の…側にいてくれた」
「あ――――…俺が側にいたかった…から」
俺たちは、顔を見合せ笑った
「それに、俺のカッコ悪い所……利弘が1番見てるしな――――…責任取ってもらわないと」
「はぁ?………それなら、俺だって」
そうだ…俺たちはお互いのカッコ悪い所ばかり見せあった
だから、カッコつけなくていいこんな時間が心地よくて――――…
離れたくなくなったのかも…
