カッコ悪い俺ら
第5章 エアコンと合鍵
「――――――姉ちゃん…結婚……する…らしい」
颯太は、炭酸で口の中をリセットさせると――――…
そう、話を切り出した――――――――…
「―――――結婚…?」
「あぁ――――――――…今の彼氏と……長いし…
俺的には――――――――…いつか、するんだろうなぁ~位の感じだったけど…
離婚調停中の両親からしたら――――…寝耳に水……だよな」
「―――…さっきのは…親父さん?」
颯太は、髪をかきあげながら……うなずいた…
「――――――利弘が来なかった……数日――――…何度も姉ちゃんを、訪ねて…父が来ていたけど…姉ちゃんは、音信不通――――…消息不明…」
「――――颯太…お姉さんの連絡や居場所――――…知らないのか?」
「―――――知らない…」
沈黙が続くが――――――――…
それと、さっきの父親さんに対しての苛立ちは……関係が有るのだろうか?