気持ちのいい恋
第2章 双子の弟
「あ、今――――・・・リクも仲間かって思ったか?
違うよ、こいつはノーマル・・・
学生の時から俺はこんな調子だったけど、そのとばっちり受けてリクに言い寄るヤツも多かっな!
でも――――・・・丁寧に誤解を解いてたし・・・こいつはノーマルだ!」
「カイがモテるのは男女問わずだったけど――――・・・俺は、全く!双子なのに不公平だよね?」
笑いながらカクテルを俺の目の前に置く姿は何とも柔らかく――――・・・こっちもその笑顔につられて笑ってしまう
「あ、オレンジで可愛いカクテル!」
「オレンジジュースとシャンパンを混ぜただけの簡単なカクテルです
アルコール度数も少ないから飲みやすいですよ」
俺がオレンジの“ミモザ”を眺めていると、カイにもビールが運ばれてくる
「ほら、春斗カンパイしようぜ」
「あぁ!」
カチンっとグラスを軽く鳴らし俺たちは喉を潤した