気持ちのいい恋
第5章 過去の足音
目が覚めると――――・・・
ホテルに、一人取り残されている状態だった
「――――・・・カイ・・・帰った?」
ベッド側のサイドテーブルの灰皿に何本かタバコが押し消されているのが見えた
「つれない・・・ヤツ」
置手紙とかは見当たらないが――――・・・そのタバコの数でもうカイがホテルを出たのは分かった
カイはタバコを3本吸ったらホテルを出ていく事を知っている――――・・・
セフレとの関係はそれぐらいがちょうど良いって前言っていた――――・・・
だから、灰皿のタバコは――――・・・
そう言う事だろ?
俺は・・・ゆっくりとベッドから出るとシャワーを浴びて
ホテルを後にした――――・・・