雨とピアノとノクターン
第10章 暗躍編:借り
いつも冷静沈着な浦原が今度ばかりは苛立ちを隠せないでいる。外部が介入した行事中に事件を起こさなければ、今までの《自分たちの》計画が水の泡と化してしまう。なんとか計画を修正して佐屋を……そんな風に考え事をしながら煙体験ハウスへと入った彼だったが、強烈な煙に咽てしまう。
なんだ!!?これはっ!?
刺激臭とともに露出した皮膚がひたすら痒くなりはじめた。煙だけじゃなく、このテントの中に何かが撒かれていると直感する。
「くそっ!!なんなんだ!!」
悪態をつきながら猛烈に動き回ったせいで、ちゃんと姿勢を屈めて進めばすぐに出口に向かえるハウス内はテントが潰れてぐちゃぐちゃになっていく。そうなると入口が塞がれ、刺激臭と痒みに襲われた浦原はパニックになった。
「だっ……誰か……助けろっ!!」
そんな彼の叫びに待ってましたとばかりにレスポンスした者がいた。
「はいはーい!!只今~っ!!」
なんだ!!?これはっ!?
刺激臭とともに露出した皮膚がひたすら痒くなりはじめた。煙だけじゃなく、このテントの中に何かが撒かれていると直感する。
「くそっ!!なんなんだ!!」
悪態をつきながら猛烈に動き回ったせいで、ちゃんと姿勢を屈めて進めばすぐに出口に向かえるハウス内はテントが潰れてぐちゃぐちゃになっていく。そうなると入口が塞がれ、刺激臭と痒みに襲われた浦原はパニックになった。
「だっ……誰か……助けろっ!!」
そんな彼の叫びに待ってましたとばかりにレスポンスした者がいた。
「はいはーい!!只今~っ!!」