
🐝極甘ハニー🍯
第1章 こぶたと王子様
「――――…」
え!?総君?黙ってるけど…
「総君――――何か急用みたいだよ?行ってきなよ?」
声をかけてきた女子が凄く困った顔をしていたから僕は総君を促す。
「――――…分かった…すぐ戻る」
ボソボソっと不機嫌そうな顔でトレイを置いた総君は女子と一緒に食堂を出ていった。
「――――ふぅ…」
目の前に置かれた総君のランチからは…暖かな湯気が立ち上っていたが…徐々に勢いをなくしていく…。
勿体ないな…美味しいタイミングを逃しそうだ…。
ぽっちゃり男子の僕としては、暖かいものは暖かいうちに食したい――――…。
しかし、急用みたいだったし…ホカホカ白米も艶々の鯖味噌も許してくれるだろう。
「――――つ~か、なんで総一郎君とあのデブが、一緒なわけ?」
「視界に入ってくんなデーブ!」
あ…
まただ――――…
幼稚園、小学校、中学校…そして高校と…
僕の存在は――――そんなもの…。

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