
🐝極甘ハニー🍯
第3章 王子と落とし穴の裏側
2日後――――…案の定、西条は蜜也を購買のパンを餌にごみ拾いの手伝いを要求してきた。
『幻のパンゲット!』
『今日の放課後あげるから、美化委員会の仕事手伝って』
もちろん――――このメールは蜜也には届かない。
《え!本当ですか!》
《もちろん、手伝います!》
すでに蜜也と西条のLINEは乗っ取りが完了しており、西条が蜜也だと思いやり取りしている相手は……プロのストーカー上坊である。
下準備に余念のない西条にヤキモキしたが――――…祐一郎も総一郎も今日であの気持ち悪い視線から解放されると思うとホッとする。
「じゃぁアツム、後は任せるから――――…」
上坊から連絡がきた二人は先に歩く蜜也を見てため息をついた。
「しかし、やっと動いたな…アイツ。昨日のアイツはマジで…鳥肌ものだったな…」
「本当に――――…蜜也を置いて俺たち二人を昼に誘うって……どういう神経しているのか――――竹刀で頭をかちわ割りたくなったぞ!」
拳に力を入れる総一郎を「マジで!」と、祐一郎も賛同する。
「しかし――――…アツムのあのアサシンスキル…姉貴のストーカーにフル活用って…ど~なんだろうな…」
「姉さんが…そのスキルで助かってるのも事実だし――――文句も言えんが…。確実な犯罪だからな…しかも、サラッと他人の家に上がり込んでるし、個人情報握られてるし――――上坊を敵に回したくはないな」
中学からの同級生ではあるが…ただただ謎の多い男――――上坊 アツム…彼を敵に回さないようにとも思う二人だった。
「ん?二人で何話してるんだよぉ~!ほら~早く行かないと電車来ちゃうよ?」

作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える