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透明人間も大変なんだから

第2章 史上最大の危機

地球史上最大にして最悪の危機は一週間前に突然訪れた。

数々の星を侵略したり滅ぼしたりしてきたというクイン星人の軍団が地球にやってきたのだ。
クイン星人は超セクシーな女のコの姿をしているが、その外見とは裏腹に非情に残虐なヤツらだ。
クイン星人の要求は全面降伏して全人類はクイン星人の奴隷となること。それを拒むのならば地球上の全ての生物を滅亡させるという。

地球には数々の防衛組織があり、スーパー戦隊や仮面ライダーと呼ばれる戦士たちもいる。また地球に力を貸してくれる宇宙警察もいる。
今まで数々の侵略組織が地球の侵略にやってきたが、戦士たちはどんな大ピンチも乗り越えて必ず地球を守ってきた。

しかし、今回ばかりは今までの侵略者とは違う。

クイン星人は一瞬で地球中の空気を消滅させることのできる装置を持ってきているのだ。本当にそんな恐ろしいことができるのは一瞬で証明された。

クイン星人は装置の出力を最小レベルに調節して、一瞬で小さな国の空気を消滅させた。空気が消滅するということはあらゆる生物の生命活動が不可能になるということだ。
植物は枯れ、人も動物も虫も国中が一瞬で死に絶えてしまった。
最小レベルにして一瞬で国を滅亡させる悪魔の装置だから、本気の出力でやられれば地球中の空気が消滅させられてしまうだろう。何と恐ろしいことだ。

ヘタに抵抗すれば一瞬で空気が消滅してしまうから、全ての戦士たちは全く手出しもできないのだ。

与えられた猶予はたったの二週間。
その僅かな期間で服従か滅亡かを決断しなくてはならない。

何も解決策が見いだせないまま一週間が経過した。

だが、地球の防衛チームのテクノロジーはスゴい。
空気を消滅させる装置、コードネーム『デスエアー』の構造をレーダー解析することに成功した。
デスエアーにはコア部分があって、そこを破壊すれば機能は完全停止する。

敵に悟られないように超遠距離から射撃ができるレーザー砲でデスエアーのコア部分を射撃した。
作戦は成功したかに見えたが、デスエアーにはレーダー解析でも発見できなかった特殊バリアが張り巡らされていて、レーザー砲は無効にされた。

くだらない抵抗をしたことはクイン星人の怒りを買い、一瞬にして空気を消滅させられて国が2つ、3つ死滅した。





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