君と優しさはずるい
第8章 検査入院
「星菜?あと5分したら出るよ、5分以上のは待てないからね」
星菜は黙って布団に潜った
優真も何も言わずにただ星菜の気持ちの整理が着くのを待った
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「星菜そろそろ5分経つよ?ほら行くよ」
俺は星菜を少し無理矢理だが布団から出して抱き上げた
「ヒクッ…ゆうにグスッ…やっグスッ…泣」
俺の胸に顔を押し当てて泣く星菜の頭を優しく撫でた
「大丈夫大丈夫、眠ってる間に終わるから大丈夫」
そしてすぐに検査室の前に着いた
「星菜?検査のお部屋の前についたよ?ここからは優兄は入れないから星菜頑張っておいで?」
俺は俺にしがみつく星菜を少し離して言った
案の定星菜は嫌だと言ってまた俺に抱きついた
検査室の前で話していたため中の看護師さんが部屋から出てきた
「星菜ちゃ〜ん?久しぶりだね〜、少しだけお兄ちゃんと離れてお姉さんと頑張ろ〜ね?」
星菜は嫌だと首を横に振った
そして検査室の前に星菜が最も会いたくない人が近づいてきた