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両想いへの道のり

第15章 夏祭り

俺は、一華の顔に近寄り…

クンクン…やっぱり…

黒江
「お前…酒、飲んだろッ!?」

一華
「飲んでないよ~…」

黒江
「おいっ、誰かコイツに、酒か奈良漬け
食わせたヤツ出て来いッ!!」


     シーーーーン…………


黒江
「全員、共犯かよッ!!」

一華
「くろえ~…私、お酒も奈良漬けも
飲んでないし食べてないよ~…」

黒江
「嘘付けッ!!」

一華
「そんじゃ~、ハグして~ちゅ~しよ?」

一華が黒江に近付いた時に気付いた…

仄かに香るブランデーに

カカオチョコレートの甘い香り…

黒江は一華に出逢ってから…

絶対音感…じゃなく…

絶対味覚…でもなく…

絶対嗅覚を身に付けていた…

黒江
「ウィスキーボンボン…食ったろ?」

一華はコクンッと頷いた…

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