無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

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　　その舞香ちゃんの言葉に僕は、違った意味でも…
　ドキンとしてしまう。

　え、も、もしかして…

　も、もしかして、僕の…

　僕の秘密を…

「あ、い、いや、な、何も知らないよ…」

　もしかして舞香ちゃんは、その妹という女の子のことを…

　ぼ、僕の秘密を知ってるのか？…

　ドキドキドキドキドキドキ…

「あ、ね、ねぇ駿くん」
　すると舞香ちゃんは、キラキラとした目で…
「ちょっとだけさぁ、あの公園に行かない？」
　葵さんのお屋敷を過ぎ、坂道を登り切った道路脇に、一本の桜の木とブランコとベンチが一つだけの小さな公園がある…
　舞香ちゃんはそこを指差して、誘ってきたんだ。

「あ…う、うん」

　僕はあまりのドキドキとした衝撃の高鳴りに少し疲れてしまっていたのと…
　そして、この誘いが決してイヤでは無く、頷いた。

「やったぁ、じゃあ行こう」
　そして嬉しそうにそう言って、僕の手を握り…
　公園へと引っ張っていく。

　あっ…

　僕は、手を゙握られた事にもドキンと高鳴ってしまい…

　高鳴りと昂ぶりで、更にドキドキとしてしまったんだ。

「さあ、ここ、ここに座ろう」
　僕と舞香ちゃんはベンチに並んで座る。

　始業式終わりだから、まだ、時刻は正午少し前…
　いつもの夕方ならば小学生低学年の子供達で賑やかなこの公園も、まだ、誰もいなかった。