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『エリーゼのために…』

第1章 エリーゼのために…

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 そして二人とも美しくて…
 
 かわいいんだ…

「やっぱりなぁ、前から駿は女の子になったらさぁ、かわいい、かわいくなるって思っていたのよねぇ」

「え、そ、そうなんだ」

「うん、だってぇ、ホントにかわいいじゃん」

「え、あ…」
 だけど、本当は、本当に、そう思っていた。

 僕は…

 本当にかわいいのだ…

 そして、その自分の姿を見た時から、急にドキドキと高鳴ってきていたのである。

「あっ…」

 すると葵さんが…

「勃ってる…」
 と、僕のワンピースの股間辺りを見て呟く。

「え?、あっ…」
 僕はまた勃っていた。

 実は、この、初めてスカートというモノを穿き、このなんとなく股間辺りがスースーとする、ズボンみたいに股間を抑える存在が無い事に…
 開放感、いや、快感を感じていたのである。

 そして鏡に映っている自分の姿に…
 少しだけど、変な興奮を感じていたのだ。

 だけど…

「あっ、葵さんも…」

「え?、あっ…」
 勃っていたのである。

「あ、あら、ヤダ、なんで?」
 少し恥ずかしそうに言ってきた。

 そして葵さんは、そんな恥ずかしそうな顔をしながらも僕の顔をじっと見つめながら…

「この駿の唇のルージュが、ルージュのせいかも…」
 そう囁きながら…
 僕にキスをしてきたのだ。

「だってぇ、なんかぁ、女の子の駿を見ていたらぁ…」

 急に、キスしたくなっちゃっていたからさぁ…
 そう囁き、僕の唇を、舌を、吸ってくる。

「あぁ、駿、しゅん、好きよ、大好きぃ…」

「は、ぁ、ぼ、僕も葵さんが大好き…」
 そして僕と葵さんは立って姿見の前で抱き合いながら、キスをしていく。

 あ…

 すると、僕のチンポに葵さんの勃っているペニスが、その固い感触が当たってきた。

 うわ、葵さん、凄く固いや…

「あ、あぁ、しゅん、当たってるぅ…」

 すると葵さんもそう囁き…

「あぁん、ダメ、もうダメぇ、ガマンできないわぁ」
 そんな甘い言葉を囁いてきた。


 そして僕は…

 これをきっかけに…

 スカートの快感に…

 女の子の快感に…

 酔い痴れ…

 迷宮へとハマってしまう…



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