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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第6章 カタログ NO 5 秘密の個人授業 前編



「理解に苦しむ」


問題はギリギリまで考えるとして

今夜は早く寝よう

そうすれば 少なくても
明日獅堂に寝不足を
指摘される事はないだろう

追加試験用のこの問題は
問題を減らして
明日の補習の小テストにしようと

シャワーを済ませて
問題を明日の小テスト用に作り直すと

若葉は早々にベットに潜り込んだ

潜り込んだまでは良かったが
頭の中を色んな考えがグルグルと巡る

その所為で目が冴えてしまって
なかなか寝付けなかった


エアコンのタイマーを2時間で設定したのに

そんな事をしてる間に2時間が経過して

エアコンが切れて 室内の温度が上がって


その暑さが余計に寝苦しくさせて来る


「早くベッドに入った意味がない。
もう、考えるのはやめだ。寝る」


そう自分に言い聞かせる様にして
若葉が言うと
エアコンのスイッチを入れて
頭から薄い夏の肌布団を被って
ベットの上で寝がえりを打った

そのまま 意識が段々とまどろんで来る

このまま 眠れそうだと

思った時に

布団を頭から被っている

その若葉の身体を
何かが撫でる様な
そんな感覚を感じて

『もう、お休みになるのですか?
まだ、子供も眠らない時間でしょう?先生』

この声…は 獅堂?
どうして 獅堂が家に居るんだ?

そうか 夢か…獅堂の事ばかり
考えていたから こんな夢を見るのか…

自分で夢と知りながらに…

夢の中の獅堂に抗えない自分が居た

夢…と言う奴は非常に厄介な物で

それが夢だとこっちは理解していても

夢のシナリオは
私の意思とは無関係で進んで行くし
自分の意思で肯定も否定も出来ないのだ

『俺は…、まだ、寝りたくない…。
先生が隣に居るのに、眠ってしまうなんて、
そんな、惜しい事は出来ないですよ』

『ん…っ、獅堂…ッ、なら…
私を今夜は、眠らせないつもりか?』


違う違う違う 私が言いたい言葉は

そんな言葉なんかじゃなくてッ

眠る前の私は確かにパジャマを着てたのに

夢の中の私は一糸纏わぬ姿だ

この身体を覆い隠している

この薄い肌布団を

獅堂に剥ぎ取られてしまえば

素っ裸な訳で

布団を捲らないでッ…っと

心の中で叫んでも…夢の中では声が出ない

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