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おとなの女性の為のえっちな恋愛カタログ

第9章 カタログ NO 7 たまにはこんなデートでも

ギュッと差し出された手を繋ぐと
ゆりかが石黒の手を
えへへと笑いながら握りしめて来て

「クリスマス、楽しみです」

「ヘイヘイ、あんまり楽しみに
し過ぎねぇ程度に、楽しみにしとけ」

そう言って 空いている方の手で
くしゃくしゃと頭を撫でられて

「んじゃ、そろそろいい時間になっしな。
デートらしい所にでも行くか」

「それっ、もしかして。
水族館の、隣の方?」

「前に、普通の席で観た事あっただろ?
そん時に、あっこで観てぇつったの
忘れたのか?ゆりか」

サンシャイン水族館の隣の入口から
入場できるプラネタリウム満天の
プレミアムシートを予約してくれていた様で

前にここに来た時に あの芝の所で
寝転んで星が見たいッって言ったのを
憶えていてくれたんだ…ッ
石黒さん…
ジィ――ンと感動を憶えてしまって

「嬉しいですぅ、石黒さん。
あの席、予約してくれてたんですね?」

「んー、まぁな。何度か
行った事ある場所だしよ、こう、
いつも通りじゃねぇ方がな。
旅行ぽいかとかよ、思っただけだよ」

そう言って 明後日の方向を向いて居るが
その耳が赤くなって居るので
照れてる石黒さん 可愛いな

プラネタリウム満天には
前方に芝シートと雲シートと言う
カップルシートがあって
雲シートは5席 芝シートは3席あって

グランピングに来たみたいな
ランタンが雰囲気のある
芝のシートを予約してくれてたみたいで

もしかしたら 結構前から
今日の水族館もプラネタリウムも
予約してくれて居たのかも知れない

私がずっと旅行に行きたいって
言ってたけど 行くに行けなかったから
石黒さんなりのお詫びとご褒美なのかも?

「石黒さん」

「あん?何だよ」

「ありがとうございます」

「ああ」


「ねぇ、石黒さん」

「今度は、何だよ?ゆりか」

「石黒さん、私、石黒さんが、
だぁーいすきですよ~?」

「んなバカな事、言ってねぇで、中入んぞ」

上映時間の少し前に入って
お手洗いを済ませると

ドームの中に入る

身体に掛けられる 2人で使えるサイズの

大判のブランケットを貸してくれたので

ドーム内は この季節でも建物の中なので

空調がしっかりしてるから 

寒いって事はないけど

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