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お人好しは何かと巻き込まれる

第17章 勘違い

「俺はここがどうなろうと関係ない」

「ではそのルアをお主に勝った暁に
我の物にしてやろう。

その娘は村で待っておるのか?」

「…あぁ?いや、村には…今着いたかな」

ルシアリアに付けていた印が
急に近づいてきた事に喜びを隠せない。

「強いお主が気に入る人間に興味が湧いた」

人の気に入ってるものを取ろうとするなんて
先程の地団駄踏んだ事といい本当に子供の
ようだなと思う。

「そんな挑発にはのらない」

「ではこれでどうだ」

パァとドラゴンの体が光り大きな体が縮んでいく。

光がおさまるとフォルトと同じくらいの
サイズの美丈夫が立っていた。

身長はフォルトよりさらに高く
流れるような金髪の綺麗な髪に

ギラギラとした赤い瞳をしており
その切れ長の瞳を長い睫毛が影を作っている。

鼻は高く誰もが振り返るような美男子が
そこにいた。

魔法でギーニはドラゴンから人間に
変身したのだった。

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